代表プロフィール

瀬尾 理祥(せお りしょう)
神奈川県藤沢市辻堂生まれ
母は、古流理苑会(こりゅうりおんかい)初代家元 理苑(りおん)

古典的ないけばなのみならず、いけ手の自由な思いを花で表現するいけばなを教える華道家です。
先人たちが磨き上げてきた美意識や自然観を軸に、一人ひとりの個性を生かし、その人が美しいと感じたインスピレーションを形にすることを大切にしています。

理祥のあゆみ

バスケットを通じて学んだ、一人ひとりの個性を生かす大切さ

母の影響で、生まれた時からいけばなが身近にありました。母の教室でお稽古をはじめたのは6歳の時。幼いながらも花の美しさ、生命力あふれる姿に魅了されました。
18歳からは華展に出品。母が主催する華展や研究会の手伝いをするようになりました。

体を動かすのも大好きで、学生時代はバスケ少女でした。中学、高校では部活に夢中になり、横浜国立大学教育学部体育学科へ進学。卒業後は体育の教師として学校に勤務しました。
バスケットを通して学んだことは、一人ひとりの個性を最大限に活かして勝ち上がっていくチームプレーの醍醐味。一人では戦えないけれど、一緒になれば相手が強くても勝つことができる。人にはそれぞれの役割があり、一人ひとりの個性を大切にすることが、最高のパフォーマンスを生むと考えるようになりました。


母から受け継いだ、花の命を生かすいけばな

結婚を期に、副家元に就任。雅名(がめい)を「理祥」と名乗り、子育てしながら、副家元という立場で古流理苑会の活動をサポート。子育て中はママ友を集めて自宅や友人宅でいけばなやフラワーアレンジメントを教えていました。

母はアーティスト気質で、仕事に妥協は一切しませんでした。ですから、周りの人は大変な思いをするのですが、それでも人がついてくるほど魅力的な人でした。
発信にも力を入れ、華展やアニバーサリーイベントを頻繁に行っていました。その都度、母自身は難易度の高い大作をいけ、生徒さんたちの作品も会場もすべて一人でプロデュース。少しでも気に入らないと、誰の作品であっても全部抜いてやり直していたことを覚えています。

私は、そんな母の「思いを花に込める姿勢」と「卓越した技術」を間近に見ることで、香りが染み込むように花との向き合い方を学んでいきました。そうした日々を積み重ねる中で、いけばなは「花の命を生かしきる」こと。花と向き合うことは命と向き合うことだと思うようになりました。


花にふれて笑顔になる人を増やしたい

2009年二世家元に就任。瀬尾理祥いけばな教室を始めました。
圧倒的な存在感で人を引き付け、リーダーとして人を引っ張っていた母。2代目家元として自分なりの在り方を模索する日々が続きました。
いけばなを教えるかたわら、母の残してくれた古流の口伝書(くでんしょ)を読み解き、師範の免状を持っている生徒さんたちと勉強を始めました。

この経験は、華道の精神性、日本人の美学の精随への理解を深めることにつながりました。

花に触れて笑顔になる人を見ているうちに「カリスマ的リーダーになるのではなく、花を通じて笑顔になる人に寄り添う存在でありたい」という思いが湧き上がってきました。
私は、出会った人に「笑顔になってもらいたくて花をいけている」ということを改めて実感したのです。


すべての人が自由で心で花のある暮らしを楽しむ、心豊かな世界を創る

これまで指導した生徒の数は延べ8000人以上。
現在は、さまざまな華展に出品するかたわら、古典的ないけばなのお稽古、研究会のほか、季節の花を自由に楽しむいけばな教室、伝統文化いけばな子供教室を開催。

「伝統文化いけばな子供教室」「放課後キッズいけばな」「病院、介護施設のいけばなボランティア」「教師のいけばな体験会」「小学生の体験いけばな教室」の講師を務めるなど活動の場を広げています。

出張いけこみ、記念日いけばな制作、いけばな歴史講座、オンラインいけばな教室など新しい試みにも取り組み、多くの人に花と過ごす心豊かなひとときを提供しています。



ー役 職ー

・古流理苑会家元

・日本いけばな芸術協会特別会員
・藤沢華道協会・横浜華道協会理事

・湘南生花会会長

ー趣 味ー

・キャンプ コーラス


ー好きな花ー

・クレマチス

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